2024年7月3日から1万円札が新しくなりますね。
1万円札の肖像は40年間「福沢諭吉」が採用されていましたが、今回から「渋沢栄一」になります。
「渋沢栄一」とは何をして有名になった人か知っていますか?
自主学習ノート「渋沢栄一」は何をした人?
渋沢栄一(しぶさわ えいいち)は、日本の歴史の中でとても大切な仕事をした人です。
彼は日本が新しい時代に進むのを手助けした人物で、「日本の資本主義の父」と呼ばれています。
ここでは、彼がどんなことをしたのか、小学生にもわかりやすく説明します。
何をした人?
渋沢栄一は、たくさんの会社を作って日本の経済を強くしました。
経済というのは、働いてお金を稼いだり、お店で物を買ったりする仕組みのことです。
渋沢栄一が作った有名な会社には、銀行や船の会社、ガスを家に届ける会社などがあります。
どんな会社を作ったの?
- 第一国立銀行(だいいちこくりつぎんこう):お金を安全に預けたり、必要なときに貸してくれる場所です。今のみずほ銀行という大きな銀行になりました。
- 東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ):会社がお金を集めるために株というものを売り買いする場所です。
- 日本郵船(にほんゆうせん):船を使って荷物や人を運ぶ会社です。
- 東京ガス:ガスを家に届けて、料理をしたり、お風呂を温かくしたりする会社です。
どうしてすごい人と言われているの?
渋沢栄一は、ただ会社を作るだけでなく、「みんなが幸せになるために会社を経営しよう」という考えを持っていました。
渋沢栄一は、お金を稼ぐことだけでなく、社会全体のために役立つことが大事だと教えました。
学校や病院、福祉施設を作ることにも協力し、みんなが住みやすい社会を目指したことで、その功績がたたえられています。
渋沢栄一のまとめ
渋沢栄一は、たくさんの会社を作って日本の経済を強くしただけでなく、みんなが幸せに暮らせるように考えた素晴らしい人物です。
彼の考えや仕事は、今でも私たちの生活に役立っています。だから、一万円札にも選ばれ、私たちにその偉大な業績を伝え続けています。
自主学習ノート「渋沢栄一」を一万円札に選ばれた理由
渋沢栄一が一万円札に選ばれた理由はいくつかあります。
経済発展への貢献
渋沢栄一は日本の近代化における経済発展に多大な貢献をしました。
多くの企業や金融機関を設立し、日本の資本主義の基盤を築いた人物です。
第一国立銀行、東京証券取引所、日本郵船会社など、彼が設立に関わった企業や機関は現在も日本経済において重要な役割を果たしています。
社会貢献と道徳理念
渋沢栄一は経済活動だけでなく、教育や福祉、社会事業にも力を入れました。
渋沢栄一の理念である「道徳経済合一説」(経済活動は道徳的であるべきだ)に基づき、社会全体の利益を追求しました。
この理念は現在の企業経営にも影響を与え続けています。
教育と文化への影響
渋沢栄一は多くの学校や教育機関を支援し、教育の普及と質の向上に努めました。
また、文化活動にも積極的に参加し、日本の近代化を支える知識層の育成に貢献しました。
日本の象徴としての適合性
渋沢栄一はその業績と理念から、日本の近代化と経済成長の象徴とされています。
彼の生涯と功績は、現代の日本人にとっても大きな意味を持ち、尊敬されています。
このため、新しい一万円札の顔として彼が選ばれたのです。
これらの理由から、渋沢栄一は日本の一万円札の肖像として選ばれ、彼の業績と理念が広く知られ、次世代にも受け継がれることが期待されています。
自主学習ノート「渋沢栄一」が関わった会社
渋沢栄一が関わった有名な会社です。知っている会社が多いのではないでしょうか。
第一国立銀行(現在の株式会社みずほフィナンシャルグループ)
1873年に設立された第一国立銀行は、日本で最初の銀行です。
渋沢栄一はこの銀行の設立に深く関与し、日本の銀行制度の基礎を築きました。
現在、この銀行はみずほフィナンシャルグループとして存続しています。
東京証券取引所
渋沢は1878年に東京株式取引所(現在の東京証券取引所)を設立しました。
これは、日本の資本市場の発展に重要な役割を果たし、企業が資金を調達するための基盤を提供しました。
日本郵船株式会社
1885年に設立された日本郵船株式会社(NYK Line)は、渋沢の支援を受けて設立されました。日本の海運業の発展を目指し、国際的な海運ネットワークを構築しました。
東京瓦斯株式会社(東京ガス)
1885年に設立された東京瓦斯株式会社(東京ガス)は、都市ガスの供給を通じて、都市のインフラ整備と生活の質の向上に貢献しました。
渋沢栄一はその設立と運営に関与し、現代の東京ガスの基盤を築きました。
帝国ホテル
1890年に設立された帝国ホテルは、日本を訪れる外国人客のための高級宿泊施設として設立されました。渋沢栄一はその設立に関与し、日本の観光業の発展に貢献しました。
自主学習ノート「渋沢栄一を知る」資料館・記念館
渋沢栄一について調べることのできる資料館は2つあります。
- 渋沢栄一記念館
- 渋沢史料館
渋沢栄一記念館
所在地:埼玉県深谷市にあります。
概要:渋沢栄一の生誕地である深谷市に設立された記念館です。渋沢栄一の生涯や業績を詳しく展示しており、彼の功績を学ぶことができます。彼の生家や庭園も併設されており、当時の生活を垣間見ることができます。
渋沢史料館
所在地:東京都北区にあります。
概要:渋沢栄一の資料を専門的に収集・展示している施設です。渋沢栄一が関わった企業や社会事業に関する資料が豊富に揃っており、研究者や一般の訪問者にとって貴重な情報源となっています。講演会やセミナーなどのイベントも定期的に開催されています。
これらの資料館では、渋沢栄一の多岐にわたる活動や彼の影響力について学ぶことができ、彼の理念や価値観を理解することができます。また、彼が築いた日本の近代化における重要な役割を再認識する場となっています。
自主学習ノート 読書感想文を書いてみよう
渋沢栄一の自伝や学習まんがを読んで読書感想文を書くのも素敵な自主学習ですね!
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